ビタミンCとビタミンC誘導体のお話【その2】

化粧品によくつかわれるビタミンC誘導体ですが、ビタミンCとどういう違いがあるでしょうか。

基本的にビタミンCは空気中で簡単に酸化されてしまいます。だから内服用の錠剤はコーティングがしてるものがほとんどです。また、昔レモンパックなどが一時流行ったことがありますが、直接肌につけると酸性であるため刺激があり、場合によっては皮膚が荒れる可能性があります。

このマイナス点を改善したのがビタミンC誘導体で空気中でも酸化されにくい構造となっています。ただのビタミンCは経皮吸収されませんが、誘導体にすることで、水溶液であっても経皮吸収されやすくなります。

特に大きな違いは細胞への吸収力は圧倒的にC誘導体の方が高いということです。試験管内での実験では10倍以上も普通のビタミンCよりヒト細胞に取り込まれやすいという結果がでていています。

それに加えて、細胞を活性化させ細胞自体の寿命を延長させるという効果があります。

さらには、紫外線は皮膚細胞のDNAに障害を与えますが、VC誘導体はこれを低減させる働きがあります。先に述べましたレモンパックなどはかえって障害を与えることがあります。

また、VC誘導体のすごいのは制癌作用があることです。皮膚癌細胞は周囲の細胞を特殊な酵素で溶かしながら組織を侵食していきますが、ヒト皮膚癌細胞を使った実験では、VC誘導体が癌細胞の運動性を抑制したり、また細胞組織を溶かす酵素の産出を抑制する効果が見出されています。マウスを使った実験でも癌細胞の転移を抑制する結果がでていますが、ピュアなVCでは試験官内でのヒト癌細胞の転移やマウスでの実験においても癌抑制効果はありませんでした。

サンスクリーン剤に被れてしまう敏感肌の方でも、日焼けの後何もしないよりVC誘導体でケアを行った方がお肌にとって良いでしょう。